音楽プロデューサーかっ!
珍しく、トキオが起きているところで、曲を作っていた。
するとトキオは、ハズしながらもリズムをとって楽しそうに聴いてくれた。
なのに
「聴く人の心が焦っちゃう」
ええ?!
「聴く、心、聴く、心・・
そのバランスが崩れている。」
そういって、紙を持ってきて書き始めた。
”作った人
切り替えて
聴く人
ちゃんと聴いて欲しい気持ち。
どうゆうメロディー”
よく分からないんだけど、とにかく、音符が多いらしい。
すごくすごく熱弁してアドバイスしてくれている
ママは作った人自身だから判らないかも知れないけれど
客にとっては、これでは判らないかも知れない
ずーん
鋭い・・
”最初とちょっと後ろ。わるい。”
更に書き続けたメモを、鉛筆の後ろでパンパンと叩きながら説教なわけで
「CDに詰めたときに、ぎゅっと詰め込んじゃうとおもうの
パソコンよりCDのほうが小さいんだから、ぎゅっとなっちゃうんだよ。」
よくわからないんだけど、真剣に色々考えてくれているみたい。
Aメロとブリッジの間に少し間を開けろと・・
ブレイクか!
あんまり力説するから、信じてみようと思い取りあえず後ろに下げ、トキオが指定したAメロとBメロの間に1小節ブレイクを入れてみる。
「うーん。いい。」ますます要求が増えてきた。
「じゃぁ、ここに”か、かっ!”っていれてみようか」
ブレイクにキメを入れるように指示してきた。
「うーん、いいねぇ。じゃあさぁ、俺に歌わせてくれる、ここのところがきたら。」
と、ついにはサビの歌入れまで始めた。
何者だ、おまえ・・
でも、きっと正しいんだと思う
何しろ、すごく一生懸命に説明している。
でもわかんないから、こっちも面倒くさくなって
「じゃあ何よ。この曲は良くないの?」と聞くと
「良いよ! 良いから、ちょっと悪いところを直したらいいと思っていってるんでしょ!」
眠くて涙目のくせに全力で訴える。
最後にこんなメモを残して行った。
「気持ち中心だよ。その人の気持ち自分の気持ち切りかえて、がんばって。
人に気持ちをわかってもらう・・・」
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